■ Facing! Seating! Exciting!
狭いソファで、密着して座って、いちゃついていると。
かなりの確率で、こうゆう事態になる。っていうか。
させる。っていうか。
いわゆる、征士の上に乗っかって。中にも挿れちゃって。
お互いに、気持ちよ〜くなっちゃって。
でも、いつも同じじゃ、征士がつまんないかなぁ〜って。
サービスするために、声をかけた。
「せーじ」
肩口と腰に腕を回して、抱きかかえるように身体を起こさせる。
座った俺の上に、跨るように。
その意図に気づいただろう征士の。
忌々しげな表情になった綺麗な顔が近づいてくる。
そうだよな。
自分からも動かないといけない体位は、キライなんだよな?
征士はさ、自ら快楽を追い求めんの抵抗あるんだよな?
いつもみたいに、俺に与えられて、おかしくなっちゃう方が楽なんだよな?
でもさ。たまにはいいじゃん。一緒に愉しむのも。
今までの快感を紛らわすように、一度首を振って。
気持ち良さに震えていた身体を起こしてくる。
不安定なソファに膝をついて。
繋がった身体が沈みきらないようにしてるけど。
それって、意味あんの?
ってか、お互い我慢でツライだけだろ。
「さっさと、座んなって」
しなやかな腰を掴んで促すと。
ぎゅっと目を瞑りながらに、腿の力を抜いて。
「……………ぁぁぁぁぁぁぁ」
無防備に首を仰け反らせた喉元にキスをして。
自らを俺に貫かれる為に、腰を下ろす征士に。
言い様のない満足感を覚える。
――― お前だって。俺と気持ち良くなるのイヤじゃないだろ?
その不服そうな貌とは裏腹に。
深々と交わった内部は、その先を欲する様に蠢いて。
その事を教えてくれる。
だから。
「自分で動いてよ」
征士の体重で、いつもよりも深く結ばれている場所を。
ぐりっと、押すように刺激して。
さっきまでの行為で、敏感になっているモノを撫であげて。
煽ってやると。耐えかねたように征士が下肢を揺らし始める。
抜けないように。両手で腰をサポートして。
後は、征士の言い様にさせてあげるから。
自分で、俺を感じて、気持ち良くなってよ。
――― 膝の上で、乱れる様にソソラレル。
上気した頬を少しだけ緩めて。
瞳の奥が欲に潤んで。
唇が開きはじめる。
その表情が蕩けて。
めちゃめちゃ気持ちイイとサインを送り始める。
その変化を見つめてるのが醍醐味なんだ。
愉しくて、仕方がない。
そして。
あぁ、セックスしてるんだよなぁ。
と。視認できるもの、この型のいいところで。
己が征士の柔らかい奥に出這入する卑猥さを目にして。
その行為に感じてしまって、濡れながらに天を仰ぐモノを見つめて―――悦にいる。
「な……にを………みて…いる…」
俺の視線に気づいた征士が。
ピンク色に上気していた頬を、紅く染め直して。
途切れ途切れに、抗議する。
「何って…はっきり口に出して答えた方がイイの?」
にやっとしてやると。
征士が動くのを止めて。
俺の両肩に手を置き、顔を近づけて。
「みるな」と言わんばかりに。視界を潤んだ紫でいっぱいにしようと、口づけてくる。
絞めつけるように狭い征士の熱に、下肢が包まれている時は。
舌を溶けるほどに絡めるキスが止められない。
もっと深く繋がれるのを知っているから。
欲しくて欲しくて、仕方がなくなる。
それは、征士も同じなのかな。
キスに夢中で動かない身体を抱え直して。
下から突き上げると。
塞がった唇から、くぐもった声にもならない音が洩れる。
それが耳に心地よくて。
幾度も幾度も、突き上げた。
ゆっくりと、強く、弱く、強く、激しく―――――。
えろい恋人の媚態を存分に味わったお礼を表現すると。
感じ過ぎて身体の力が抜けて動けなくなった征士が。
肩に頭を預けて、縋りついてくる。
ふにゃりとなった身体とは逆に。
内側はぎゅうぎゅうと圧を増してくる。
――― もう、限界かも
そのまま、ゆるく抱きしめて。
唇を少し下にずらして、胸の紅い突起を啄み、食み、吸い上げると。
「んぁぁぁ………ぁぁぁぁ……ぁぁぁぁ……ぁぁぁぁ……」
嬌声が、止め処なくあがって。
限界を迎えそうな事を教えてくれたから。
そのまま、遠慮なく、最後まで突っ走る事にした。
END
まったくもって、イラストにはかないませんが。
せっくすしーんを、かかせていただいたですよ。
これって、SS(しょーとすとーりー)なの?とかおもいますが。すとーりーないよ。
でも、あるいみ S(せっくす)S(しーん)ですよねぇ。
なので、ゆるしてください。えちごさま。すてきなイラストを、ありがとうございました。
2012.05.10 UP
by kazemiya kaori